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【現地レポート】大会最終日(6日目) 決勝 「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームはオーストラリアを74-73で撃破し、3連覇を達成!

2017年7月30日

 インド・バンガロールで開催された「FIBA女子アジアカップ2017」は大会最終日。準決勝で中国との激戦を制した「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームは、アジア3連覇に向けて決勝を戦いました。

 その決勝の相手はオーストラリア。今大会より初参加となったオセアニア大陸のチームで、昨夏のリオデジャネイロ・オリンピックでも予選ラウンドで対戦し、接戦の末に苦汁をなめた相手。今大会でも予選ラウンドで対戦し、74-83と敗れています。

チームディフェンスでオーストラリアのビッグマンを封じた日本

チームディフェンスでオーストラリアのビッグマンを封じた日本

 しかし、その予選ラウンドは、オールトラリアの3Pュート確率が60.0%。逆に日本は27.3%だったため、「相手は外からのシュートが入り、うちは入らなかったのに(予選ラウンド対戦時)、残り3分で6点差に詰めた試合でした。だから、もう少し日本のチームディフェンスがうまくいったらチャンスはあるかなと思っていました」と、トム・ホーバスヘッドコーチは試合の展望を語ってくれました。だが、その決勝では、前日の準決勝での激戦の影響もあり、出だしで足が思うように動かずに重い展開となります。

決勝では好調を維持し、日本の速い攻撃を演出した#13町田 瑠唯選手

決勝では好調を維持し、日本の速い攻撃を演出した#13町田 瑠唯選手

 一方、準決勝でも余裕の戦いぶりだったオーストラリアは、序盤から3Pシュートにインサイドプレイ、またはリバウンドからの速攻など多彩な攻撃で得点。試合開始約3分半で、日本は8点のビハインドを負います。しかし、その後のタイムアウト開けから流れを変えたのは#13町田 瑠唯選手(富士通 レッドウェーブ)。準決勝で約36分の出場だった#1藤岡 麻菜美選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)に疲れが残り、また厳しいマークにもあっている中、 「準々決勝からネオ(藤岡)がフルで出ていたので、決勝でも結講疲れが見えていました。(試合の)出だしから重い感じがあったので、私が出たときにはスピーディーなバスケットに変えられるようにと思ってやっていました」と、アップテンポなバスケットを演出します。そこに#8髙田 真希選手(デンソー アイリス)の絶妙な合わせからの得点などで、日本がじりじりと追い上げ。最後は#13町田選手、#0長岡 萌映子選手(トヨタ自動車 アンテロープス)の連続得点で同点に追いついて第1ピリオドを終了しました。続く第2ピリオドでは、両者一歩も譲らぬ展開に。それでも終盤にこの試合30得点のオーストラリア#31グリフィン選手に連続得点を許し、前半は6点ビハインドで終えました。

3pシュート7本、26得点の活躍でチームを優勝に導いた#7水島 沙紀選手

3pシュート7本、26得点の活躍でチームを優勝に導いた#7水島 沙紀選手

 追いつきたい日本は後半、オーストラリアに離されそうな場面で、この試合スターターの#7水島 沙紀選手(トヨタ自動車 アンテロープス)が「空いたら打とうと思っていました」という3Pシュートを次々と決め、食らいついていきます。さらには、第3ピリオド終盤に#52宮澤 夕貴選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)、#30馬瓜 エブリン選手(トヨタ自動車 アンテロープス)が積極的に3Pシュートを試みたことでファウルを誘い、ここで得たフリースローをすべて決め、日本が逆転に成功、さらに6点のリードを奪って第3ピリオドを終了します。これで良い流れを掴んだかに見えましたが、第4ピリオド、オーストラリアが出だしに爆発。日本は連続失点を喫し、あっという間に追いつかれてしまいます。そこからはシーソーゲームとなり、我慢の時間に。だが、そこから抜け出したのはまたしても#7水島選手の3Pシュート。加えてディフェンスから相手のシュートをミスを誘い、そのこぼれ球も確実にものにしていった日本は、残り1分半、この試合#7水島選手がこの試合7本目の3Pシュートを決めて74-71の3点差にします。その20秒後にオーストラリアにインサイドで得点を許したものの、最後はこの1点のリードをチームディフェンスで守り切り、試合終了のブザー。アジア3連覇を達成、4回目のチャンピオンに輝きました。

要所のシュートが決まるとベンチも大盛り上がり

要所のシュートが決まるとベンチも大盛り上がり

 今大会は、WNBAシーズン中の渡嘉敷 来夢選手の不参加や、大会途中にはキャプテンの#12吉田 亜沙美選手(JX-ENEOSサンフラワーズ)がケガで出場を見合わせるなど、決して楽な戦いではなかった「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チーム。それでも、#1藤岡選手、#0長岡選手、#52宮澤選手ら20台前半の選手たちの台頭もあり、日に日に強さを身につけていきました。
 準決勝からはベンチで試合を見守った#12吉田キャプテンは、「(今大会は)若手の成長が優勝につながったと思います」とコメント。初の日本代表公式大会で、大会ベスト5を受賞した#1藤岡選手も「自分らしさが出せなくてもやもやしたまま大会に入ったのですが、大会で自分らしさを出せたことは自信になりました」と、大会を振り返りました。

コート上では最年長として積極的に声を掛けていた#8髙田 真希選手

コート上では最年長として積極的に声を掛けていた#8髙田 真希選手

 日本の3連覇阻止のために、どのチームも激しくマークをして追いかけてくる中で、接戦を幾度となく勝ち切った「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームは、間違いなく大会中にも成長し「一番良いチーム」(トム・ホーバスヘッドコーチ)になり、最高の結果を残しました。
 これにより、来年スペインで開催される「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2018」にはアジアNo.1で出場する「AKATSUKI FIVE」日本代表チーム。そのFIBAワールドカップでは「東京オリンピックへのステップのためにもメダルを取りたいです」と、トム・ホーバスヘッドコーチは3連覇という喜びの中にも、既にさらなる戦いを見据えていました。

 戦いを終えた「AKATSUKI FIVE」日本代表チームは、明日7月31日(月)の早朝に成田空港へ到着します。

「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームはアジア3連覇達成!まさにチームの”総力”を見せつけた優勝となった

「AKATSUKI FIVE」女子日本代表チームはアジア3連覇達成!まさにチームの”総力”を見せつけた優勝となった

■FIBA女子アジアカップ2017 大会最終日(6日目)

【試合結果】決勝
7月29日(土) 20:00(日本時間 23:30)~
日本(通算5勝1敗/B2位) ○ 74-73 ● オーストラリア(通算5勝1敗/B1位)
(17-17, 16-22, 26-14, 15-20)

▼BOXスコア
http://fibaasiacup2017-women.japanbasketball.jp/pbp_team?schedulekey=3420&period=18&site=2

▼ゲームレポート
http://fibaasiacup2017-women.japanbasketball.jp/report?schedulekey=3420&site=2

▼Live Stats
http://www.fiba.com/womensasiacup/2017/2907/Australia-Japan

【試合後コメント】
◆トム・ホーバス ヘッドコーチ

 本当に最高です。日本らしい“しつこい”バスケットができました。第1ピリオドの出だしは悪かったのですが、そこから我慢して、我々のバスケットになっていったと思います。
 オーストラリアは世界ランキング4位というプレッシャーがあったと思います。日本は3連覇のプレッシャーはありませんでした。なぜなら、2年前に優勝したチームと今のチームでは、2年前を経験しているメンバーが少ないですし、この決勝はキャプテンの#12吉田(亜沙美)もケガ、渡嘉敷(来夢)もいなかったので、全然違います。チームが良いプレイをして勝つこと。自分のベストを出すことを選手たちには言っていました。
 このチームは大会を通じてすごく成長したと思いますし、自信にもなったと思います。(来年のFIBAワールドカップに向けて)東京オリンピックへの次のステップとして、メダルを狙っていきたいです。

◆#12 吉田 亜沙美 選手(JX-ENEOSサンフラワーズ) ※キャプテン
 本当に嬉しかったですし、今日はベンチメンバーが頑張ってくれたのと、(#30馬瓜)エブリンにしろ、#39赤穂(さくら)にしろ、#22河村(美幸)にしろ、試合に出たときに、しっかりと自分の仕事をした結果だと思います。その中で#8髙田(真希)や#6大﨑(佑圭)がベテランとして、チームを引っ張ってくれました。
 “総力”、日本のチーム力で勝った試合だったと思います。悔しい思いをしている選手も中にはいると思いますが、そういった選手たちも勝ちにこだわって声を出したりとか、ベンチでも自分の仕事をちゃんと行なった結果の優勝だと思います。
 チームとしては、若手の成長が優勝につながったと思いますし、個人的には安心しました。特に、#13町田(瑠唯)と#1藤岡(麻菜美)の2人が、チームを引っ張っていけるポイントガードになったかなと思うとすごく嬉しかったです。

■FIBA女子アジアカップ2017 大会結果

【最終順位】
優勝 日本 ※3大会連続4回目
2位 オーストラリア
3位 中国
4位 韓国
5位 チャイニーズ・タイペイ
6位 ニュージーランド
7位 フィリピン
8位 北朝鮮
※上位4チームは来年スペインで開催される「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2018」の出場権を獲得しています。

【大会MVP】
Kelsey GRIFFIN (オーストラリア #9)

【大会ベスト5】
藤岡 麻菜美 (日本 #1/PG) ※初
Kelsey GRIFFIN (オーストラリア #9/PF)
Yueru LI (中国 #16/C)
長岡 萌映子 (日本 #0/SF) ※初
Yung Hui LIM (韓国 #11/SG)

【JBA大会特設サイト】
http://fibaasiacup2017-women.japanbasketball.jp/

決勝の日は三屋 裕子会長の誕生日。派手なバースデー祝いとなった

決勝の日は三屋 裕子会長の誕生日。派手なバースデー祝いとなった



■FIBA女子アジアカップ2017 日本代表選手メンバー

ヘッドコーチ トム・ホーバス (JBA)

#0 長岡 萌映子 (トヨタ自動車 アンテロープス)
#1 藤岡 麻菜美 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
#6 大﨑 佑圭 (JX-ENEOSサンフラワーズ)
#7 水島 沙紀 (トヨタ自動車 アンテロープス)
#8 髙田 真希 (デンソー アイリス)
#12 吉田 亜沙美 (JX-ENEOSサンフラワーズ) ※CAP
#13 町田 瑠唯 (富士通 レッドウェーブ)
#20 近藤 楓 (トヨタ自動車 アンテロープス)
#22 河村 美幸 (シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
#30 馬瓜 エブリン (トヨタ自動車 アンテロープス)
#39 赤穂 さくら (デンソー アイリス)
#52 宮澤 夕貴 (JX-ENEOSサンフラワーズ)



■FIBA女子アジアカップ2017 大会概要

【開催期間】2017(H29)年7月23日(日)~7月29日(土)
【開催地】インド・バンガロール
【会 場】Kanteerava Indoor Stadium

【出場国】全15チーム
◎ディビジョンA:8チーム
[グループA]ニュージーランド、チャイニーズ・タイペイ、北朝鮮、中国
[グループB]韓国、フィリピン、日本、オーストラリア

◎ディビジョンB:7チーム
[グループA]スリランカ、インド、ウズベキスタン
[グループB]レバノン、シンガポール、カザフスタン、フィジー

【 FIBA女子バスケットボールワールドカップ2018 出場枠】
ディビジョンAの上位4チームが、2018年にスペインで開催される「FIBAバスケットボール女子ワールドカップ2018」の出場権を獲得する。

【JBA大会特設サイト】
http://fibaasiacup2017-women.japanbasketball.jp/

【FIBA大会公式サイト】
http://www.fiba.com/womensasiacup/2017/

スケジュールSCHEDULE

7月23日(日) 13:15 TIPOFF
第1戦

フィリピン

55-106

日本

7月24日(月) 15:30 TIPOFF
第2戦

日本

70-56

韓国

7月25日(火) 13:15 TIPOFF
第3戦

日本

74-83

オーストラリア

7月27日(木) 17:45 TIPOFF
準々決勝

日本

73-54

チャイニーズ・タイペイ

7月28日(金) 17:45 TIPOFF
準決勝

中国

71-74

日本

7月29日(土) 20:00 TIPOFF
決勝

日本

74-73

オーストラリア

※時間=現地時間(日本時間 -3h30m)

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